養成講座受講者の声
國井 紀子
知人の紹介で始めたMISJの教師養成講座でしたが、始めてみるとおもしろく、普段あまり考えずに使っている「日本語」というものを見直す良いきっかけとなりました。
最初のBASIC PROGRAMは、日本語の基本構造の説明を主としたプログラムで、それは学生時代に習った国語文法とは異なる外国人学習者に分かりやすいアプローチの仕方の説明でした。それは、文法と聞くと敬遠しがちな私たち日本人にも大変分かりやすく一般教養として学んでもおもしろい内容でした。
それに続くJUNIOR PROGRAM以降は、各能力レベルでの学習内容およびその導入方法などを、独自の教材を使って限りなく実地に近い形で丁寧に教えてもらうことができました。
米国、香港滞在中、市販のテキストを使って友人に日本語を教えた経験はありましたが、当時は教え方などまったく分からず、日本人としての知識だけを頼りに行っていた次第でした。この講座を受講することにより、日本語の基本構造および、外国人に教える場合の注意事項、問題点などが良く分かり、何よりも具体的な授業の進め方を詳細に学ぶことにより、自信がついたように思います。
日本語学習者にとって確実で学びやすい内容を、教師希望者も同様に学ぶことができる、それがMISJの大きな特徴だと思います。
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石井 真紀 「講義」は「文法」と「ドリル」の前半、後半に分かれています。前半の文法に関する授業は、先生からの一方的な講義ではなく、養成講座の受講生も自分の力で考える機会を与えられ、これによって、母国語である「日本語」を改めて客観的に分析する体験ができました。また、後半では具体的にどのように教えていくか、ドリルを使って教授法を学んでいけました。そして、実際に教え始めて、MISJの教授法がいかに実践的であるかを、実感しました。
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阪本 礼子 MISJの教師養成講座は、実際に外国人の学習者に対するレッスンのシミュレーション授業です。先生を外国人の生徒に見立ててのレッスンはいつも本番さながらで、「教え方」が確実に身につきます。だから、初めての授業も、いつもと同じようにするだけでした。MISJは「日本語の教え方」を教えてくれるところです。
MISJのメソッドは、外国人の学習者が無理のないように日本語を身につけられるしくみになっています。レッスンの途中で、学習者がよく理解していくのがわかるとき、日本語で私と会話するのを見るとき、MISJで日本語を教える喜びを実感します。
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笠井 章代 私が日本語教授法を勉強しようと思ったのは、日本語を教えることに興味があったことと、自分自身きれいな日本語を話したいと思ったからです。でも、日本語を教えるのはそう容易なことではありません。
MISJの日本語教授法を勉強して、英語の文法に比べて難しいと思っていた日本語の文法がとても明解に説明できるのに驚きました。数学的な説明と言ったらいいでしょうか。岩崎さんが大学で数学専攻だったと知って、なるほど、と納得しました。
特に「は」についての説明は、「目からウロコが落ちる」ほど画期的なものであり、分かりやすいです。外国人だけでなく、日本の子供たちにも、試験のための国文法を教えるよりは、きちんとした日本語を話すために、MISJで日本語を教えたらいいと思います。
また、MISJでは、日本語を通して日本の文化を学ぶことができます。英語の「you」は日本語では「あなた」と訳されますが、日本では大人同士が「あなた」と呼ぶのは限られた場合だけです。そのようなことも授業のなかで自然に理解することができます。
ここで学んだもう一つのことは、生徒に教えすぎないことです。生徒は新しい単語や言い回しを知りたがりますが、まずは基本を教えることが大事です。そして新しいパターンを教えるときは、たとえそれが簡単なものであっても、その場で繰り返し言ってもらうことが、上達の近道です。
そのためにも、MISJは素晴らしい教材がそろっています。常に改良が加えられる教材を使って、最新の教授法を習得すれば、「あなた」も日本語が教えられるでしょう。
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丸山 百合子 日本語を教える機関は無数にありますが、他の機関とMISJとの違いを2つの点に絞ってご紹介したいと思います。
まず、効率性が高いという事です。限られた時間の中で成人が外国語を身につける為には、場面に応じた言い方を多く記憶していく方法より、文の仕組み(文法)を理解し自分で言いたい事を段階を経て学んでいく方法が、明らかに有効です。その為に、媒介語を使用し説明します。
私も外国で、中国語をトライしましたが文の仕組みを教えられないままフレーズを丸暗記させられ歯がゆい思いをしました。結果はほとんど忘れてしまった苦い経験です。
次に自然な日本語が学べるという点です。自然な日本語といっても我々日本人は意識したことがあまりないのでピンと来ないかもしれません。
例えば、本がテーブルの上にあります、と本はテーブルの上にあります。この2つの文はどちらも文法的には間違っていませんが、ある場面では前者が、ある場面では後者が自然な日本語で他は不自然になってしまいます。我々難なく使い分けできます。でも外国人にとっては説明抜きでは不可能です。その説明を分かりやすく出来るのがMISJなのです。
私も学校で習った英語しか分からないので、外国人と話していて、おかしな英語なのではと不安に思う事が多々あります。MISJのような方法で英語を初めから学んでみたかったと思っております。
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市田 恭子 私は現在「WELCOME PROGRAM」の教え方を勉強しています。このプログラムは、教師が自信をもって教えることができるとても優れたものだと思います。
教授法の授業では、岩崎先生の長い間のご研究とご経験に基づいた授業の進め方を、先生方がやさしく、丁寧に教えてくださいますので、初心者の私でも確実に理解できます。技術も他では考えられない速さで身につけることができると思います。毎回大変充実した内容で、準備のために一週間はあっという間にすぎてしまいますが、努力が着実に実っていく実感があります。
新しく勉強を始めようとお考えの皆様には、最良のものの一つとしてこの教師養成コースをぜひお勧めいたします。
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田代 真紀子
Dear sir or madam:
It is my pleasure to write this letter of recommendation to you
on behalf of Ms. Mikiko Iwasaki.
I have been involved in teaching Japanese as a second language
for last ten years. I am currently a part time lecturer at Bellarmine
College in Louisville Kentucky.
I attended Ms. Iwasaki's workshop at CSC conference last year
and was impressed with her unique, systematic approach to the language.
Her presentation was very clear and inspiring. Her way of thinking
as a mathematician has given a non-traditional, analytical insight
to the language education.
When I visited her in Japan last summer, Ms. Iwasaki kindly took
her time to show her teaching method. I tried her text for last
two semesters, and could cover more materials than any other classes
I have taught in the past. My students loved her text and had a
good understanding of Japanese grammar for their level. As a matter
of fact, they all made A in the first semester, which I have never
experienced before.
I hope that Ms. Iwasaki's teaching method would be widely known
and used to benefit those who want to teach and learn Japanese as
the second language.
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吉岡 弥生 私が外国人に日本語を教えることに興味をもったのは、かれこれ15年程前、主人の転勤でイギリスに滞在した折のことでした。幸いにかの地でイギリス人を中心とした20人位のクラスを週に3回、教える機会に恵まれ、手探りながら大変貴重な経験をしました。その後スペイン、オーストリアと移り、イギリスほどは仕事のチャンスに恵まれませんでしたが、頭の片隅には常に、いつかきっちりと勉強して一生の仕事にしたい、という思いがありました。
1996年に帰国し、旧知の岩崎先生より声をかけて頂き、週一回のペースでMISJの教師養成講座を受ける事にしました。トレーニングは厳しいものでしたが、岩崎先生独自の理論は明快、そこで得た知識を実践に移す訓練でも時間的、また作業上の無駄はなく、知識、技術が確実に身についていく実感がありました。
トレーニングも後半に入った段階で、早くも仕事の依頼が入りましたが、なんら臆することなく、生徒である外国人と向き合い、1レッスン2時間という時間が 私自身にとってはもちろん、生徒にとっても無駄のない、有意義な時間だったという確信を持って家路についた記憶があります。
今は随分経験も積み、多岐に渡る知識も得ましたが、原点は常にMISJの教授法と心に留め、生徒である外国人が少しでも早く、かつ負担が少なく正確な日本語を身につけて日本滞在を多いに楽しめるよう、いくばくかの手助けが出来ればと思い、毎日レッスンに励んでいます。
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寺井 恵美 私がMISJの講座を取ることにした理由は、授業を見学させていただいた時、“私が生徒だったらこういう授業を受けたいな”と素直に感じたからです。
明確、論理的、実用的な教材があり、これを使いこなす技術、且つ実践的に生徒に教える技を個々に合わせて伝授してもらえる場としてMISJを私はお勧めします。
実際にこの教材を使用して日本語を教えてみたところ、個人差はあるでしょうが、日本人が通常話す速度での会話を理解することができ、話す方も発音、イントネーションともとても初めて日本語を話しているとは思えませんでした。これは、授業で聞く・話す・聞く・話すと休みなく行っている成果でしょうか。生徒、教師ともハードな授業内容ですが、頭で理解していても、やはり口に出して言ってみないと実際には使えないということを再認識しました。決まったフレーズを覚えるだけというのではなく、文法を盛り込んだものなので、生徒自らが必要な単語を覚えて応用していけば、いくらでも自分で文を構築していけると思います。新しい動詞を使う場合でも自分自身で使えるようになるということが、本当に大切なことだと感じました。
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高岸 寿子 現在日本にはたくさんの日本語教師養成講座がありますが、その中で、MISJの日本語教育システムが画期的に学習効果の高いものであるということを、養成講座を終え、実際に教師となった今、さらに実感しております。
特に、文法を体系的に学ぶことで、自分で文章を組み立てる能力を習得できる点、これはその場限りの旅行者会話とは全く一線を画しています。また、ローマ字の虫食い表記、数の数え方、覚えやすく分類された数詞などは、他では見られない素晴らしい方法です。さらには、ネイティブである私達が何気なく使っている日本語の意味の奥深さや、日本語の言外にほのめかされる意味、会話の相手によって変えなければならない日本語のルールなど、とても高度な内容で、それを英語でまとめたテキストはそれだけ読んでもMISJがいかに突出しているかがわかります。私は他の養成講座を経て、MISJと出会いましたので、その違いに驚きとても心惹かれ、是非この講座で学び直したいと思いました。
実際講座が始まると、教材と詳しいマニュアルが用意されており、教授法も細かく教わりました。そして、ドリルの訓練をたくさんしたことで、初めて生徒を教えたときも、自分でも驚くほどスムースに口をついて出てきました。生徒と向き合う限られた時間内にこなさなければならないことが、とりあえず第一回目のレッスンから実践できたのです。その場でやるべきことを知っていて実践できるということは、生徒の様子を観察する余裕が生まれます。教師に求められるのはまさにその点で、その生徒一人に対して、何の学習がたりなくて、何をどれだけ練習させるかを瞬時に見極め、実行することが求められているのです。新米の私はまだなかなか実践できていませんが、マニュアル通りの実践にプラスαができるような、魅力ある教師を目指し、これからも勉強していきたいと思います。
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渡辺 祐子 日本人で、日本語を母国語としている私たちではありますが、日本語を知っているということと、外国人に上手にわかりやすく教えることができるということとは別のことです。どんな日本語を、どれ位、どんな順番で、どのように教えたら 最もわかりやすいのだろうかという漠然とした疑問を持って教師養成講座を受けましたが、岩崎プログラム開発での、余分なものをうまく削ぎ落とした基本的な日本語の選択と、そのシステマテイックな組み合わせ方、またそれに使う吟味された教材等を知り、本当にこれならわかりやすいと納得しました。また、講座の先生方も実際に外国人に教えていらっしゃる方で、色々な実地の経験をふまえて教師養成にあたっていらっしゃるので、講座もとてもわかりやすいし、理論だけでない実用的な教授方法を学ぶことができました。
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